手差しで原稿を読み取りたいとき

手差しとは、ADF給紙シュート(フィーダー)に手で1枚ずつ原稿をセットして読み取る操作です。

読み取りを開始したあとや、原稿が排出されたあと、タイムアウト時間が経過するまで、ADF給紙シュート(フィーダー)に原稿がセットされるのを待ちます。

タイムアウト時間が経過するまで、原稿がセットされなければ、読み取りを終了します。

この操作で読み取ると、複数枚の原稿を1枚ずつ確認しながら読み取りできます。

手差しは、次のような場合に効果があります。

  • 原稿の内容を確認しながら読み取る場合

  • 原稿をまとめてセットして読み取ると、原稿が重なって搬送されたり、原稿づまりが発生してうまく読み取れない場合

  • 雑誌や新聞の切り抜きなど、まとめてセットできない原稿を1枚ずつ続けて読み取りたい場合

  • 2つ折りの原稿、封筒、複数枚つづりの複写紙を、1枚ずつ読み取る場合

重要

手差し・単送モードの場合は、次のどちらかで原稿の重なりを検出する設定にしていても、原稿の重なりを検出しません。

  1. スキャナーの設定をします。
    • 複数枚の原稿を、手差しで読み取るとき

      次のどちらかの方法で、手差し・連送モードに切り替えて、タイムアウト時間を設定します。

      • タッチパネルの「手差し」画面

        「連送モード」をONにして、「タイムアウト時間 (秒)」を設定します。

        画面は、次の手順で表示できます。

        設定 「スキャナー設定」「給紙 / 搬送」「手差し」

        この場合、タッチパネルの搬送モードボタンには「手差し - 連送」が表示されます。

      • Software Operation Panel

        詳細は、手差しで原稿を読み取るときの待機時間の設定(手差し)を参照してください。

    • 2つ折りの原稿、封筒、複数枚つづりの複写紙を、手差しで読み取るとき

      1. タッチパネルの搬送モードボタンを押して、ボタンの表示を「手差し - 単送」に切り替えます。

        ボタンを押すたびに、ボタンの表示が切り替わります。

        重要

        手差し・単送モードに切り替えると、読み取り速度が遅くなります。

        ヒント

        手差し・単送モードへの切り替えは、スキャナードライバーでも設定できます。この場合、スキャナードライバーの設定が優先されます。

        詳細は、スキャナードライバーのヘルプを参照してください。

      2. 次のどちらかの方法で、タイムアウト時間を設定します。

        • タッチパネルの「手差し」画面

          「タイムアウト時間 (秒)」を設定します。

          「連送モード」の設定は無視され、「タイムアウト時間 (秒)」の設定だけが有効になります。

          画面は、次の手順で表示できます。

          設定 「スキャナー設定」「給紙 / 搬送」「手差し」

        • Software Operation Panel

          詳細は、手差しで原稿を読み取るときの待機時間の設定(手差し)を参照してください。

    重要

    読み取れる原稿の厚さは、読み取りできる原稿を参照してください。

    原稿を2つ折りにして読み取る場合、原稿の厚みによって原稿の折り曲げ部分がふくらんでいると、原稿が斜めに搬送されることがあります。

  2. ADF給紙シュート(フィーダー)に原稿をセットします。

    原稿の表面(読み取り面)がADF給紙シュート(フィーダー)側(下向き)になるように、原稿をセットします。

    複数枚つづりの複写紙の場合は、つづられている側を下にしてセットします。

    原稿をセットする
  3. 画像読み取り用アプリケーションから原稿の読み取りを開始します。

    詳細は、画像読み取り用アプリケーションのマニュアル/ヘルプを参照してください。

    読み取りを開始したあとや、原稿が排出されたあと、タッチパネルまたはSoftware Operation Panelで指定したタイムアウト時間が経過するまで、ADFのローラーが回転したまま、次の原稿がセットされるのを待ちます。

    手差し・単送モードの場合は、ADFのローラーは回転しないで、次の原稿がセットされるまで待機します。

  4. ADF給紙シュート(フィーダー)に次の原稿をセットします。
  5. 読み取る原稿がなくなるまで、手順4を繰り返します。
  6. 読み取りを終了します。

    原稿が排出されたあと、タイムアウト時間が経過するまで、原稿がセットされなければ、読み取りを終了します。

    すぐに読み取りを終了する場合は、タッチパネルの[一時停止]ボタンを押します。

ヒント
  • 手差し・単送モードに切り替えた場合、原稿の読み取りが終了すると、手差し・単送モードは解除されます。

    連続して手差し・単送モードで原稿を読み取るときは、「単送モード」を「継続する」にしてください。

    「単送モード」を「継続する」にすると、搬送モードボタンの表示を「連送」または「手差し - 連送」に切り替えるまで、連続して手差し・単送モードで原稿を読み取ります。

    次の方法で、「単送モード」を「継続する」にする設定ができます。

  • 頻繁に手差しで原稿を読み取ると、消耗品の交換周期が短くなる場合があります。