決まったパターンの原稿の重なりを検出したくないとき

読み取り中に原稿の重なりを検出する設定をしている場合、付箋紙、伝票、写真などの紙片が貼り付けてある原稿を読み取ると、原稿の重なりを検出して、読み取りが中断される場合があります。このような原稿の重なりを検出しないために、インテリジェントマルチフィード検出機能があります。

本機能には、原稿の重なりを検出するたびに手動で設定するモードと、原稿に貼り付けてある付箋紙、伝票、写真などの紙片の重なりパターン(長さや位置)を記憶し、それに基づいて自動で設定するモードがあります。

この設定を行うには、事前に原稿の重なりを検出する設定が必要です。

マルチフィードが発生する原稿

用途に応じて、次の動作モードが用意されています。

動作モード

用途

  • 手動で無効

    (タッチパネル)

  • 手動モード

    (Software Operation Panel)

原稿の重なりが検出されるたびに、重なりを検出するか、検出しないかを設定します。

重なりが検出された時点で、読み取りが中断されます。

ただし、スキャナードライバーで、読み取りを中断して画像を確認する設定にしている場合は、重なりが検出された原稿を排出してから、読み取りが中断されます。

  • 自動で無効 (長さと位置)

    (タッチパネル)

  • 自動モード1

    (Software Operation Panel)

原稿に貼ってある紙片の長さと位置が同じ場合に、自動的に重なりを検出しないときに設定します。

重なりが検出された原稿を排出してから、読み取りが中断されます。

重なりパターンは、最大で32枚まで記憶できます(重なりパターンは、原稿1枚の読み取りで4個まで記憶できます)。

32枚を超えた場合は、最初に記憶された重なりパターンから順に上書きされます。

ただし、スキャナーの電源を切断/再投入した場合は、Software Operation Panelの「電源切断時の重なりパターン記憶の設定」に従います。

詳細は、決まったパターンの重なりを検出しない設定(インテリジェントマルチフィード設定)を参照してください。

  • 自動で無効 (長さ)

    (タッチパネル)

  • 自動モード2

    (Software Operation Panel)

原稿に貼ってある紙片の長さが同じかそれよりも短い場合に、自動的に重なりを検出しないときに設定します。

重なりが検出された原稿を排出してから、読み取りが中断されます。

本動作モードで記憶できる重なりパターンは1個です。

次のどちらかの方法で、動作モードを選択します。

ヒント
  • スキャナーの電源を切断または再投入した場合は、「重なりパターンの記憶」の「電源切断時」の設定に従って、重なりパターンが保持されたり、消去されたりします。

    詳細は、タッチパネルの「インテリジェントマルチフィード検出」画面、またはSoftware Operation Panelの決まったパターンの重なりを検出しない設定(インテリジェントマルチフィード設定)を参照してください。

  • 記憶した重なりパターンは、次のどちらかの方法で、消去できます。

    これらの方法で、誤って記憶された重なりパターンを消去できますが、記憶しているパターンすべてが消去されるため、注意して操作してください。

  • 動作モードと記憶している重なりパターンの個数は、次の手順で確認できます。

    タッチパネルの通知 通知