決まったパターンの原稿の重なりを検出したくないとき

読み取り中に原稿の重なりを検出する設定をしている場合、付箋紙、伝票、写真などの紙片が貼り付けてある原稿を読み取ると、原稿の重なりを検出して、読み取りが中止される場合があります。このような原稿の重なりを検出しないために、インテリジェントマルチフィード検出機能があります。

本機能には、原稿の重なりを検出するたびに手動で設定するモードと、原稿に貼り付けてある付箋紙、伝票、写真などの紙片の重なりパターン(長さや位置)を記憶し、それに基づいて自動で設定するモードがあります。

この設定を行うには、事前に原稿の重なりを検出する設定が必要です。

マルチフィードが発生する原稿

用途に応じて、次の4つの動作モードが用意されています。

動作モード

用途

標準モード

原稿の重なりが検出されるたびに、重なりを検出するか、検出しないかを設定します。

搬送方向にある80mm以下の原稿の重なり部分(付箋紙などの紙片の貼り付け)は検出しません。

重なりが検出された時点で、読み取りが中止されます。

ただし、スキャナードライバーで、読み取りを中断して画像を確認する設定にしている場合は、重なりが検出された原稿を排出してから、読み取りが中止されます。

手動モード

原稿の重なりが検出されるたびに、重なりを検出するか、検出しないかを設定します。

重なりが検出された時点で、読み取りが中止されます。

ただし、スキャナードライバーで、読み取りを中断して画像を確認する設定にしている場合は、重なりが検出された原稿を排出してから、読み取りが中止されます。

自動モード1

原稿に貼ってある紙片の長さと位置が同じ場合に、自動的に重なりを検出しないときに設定します。

重なりが検出された原稿を排出してから、読み取りが中止されます。

重なりパターンは、最大で32枚まで記憶できます(重なりパターンは、原稿1枚当たり4個まで記憶できます)。

32枚を超えた場合は、最初に記憶された重なりパターンから順に上書きされます。

ただし、スキャナーの電源を切断/再投入した場合は、Software Operation Panelの「電源切断時の重なりパターン記憶の設定」に従います。

詳細は、決まったパターンの重なりを検出しない設定(インテリジェントマルチフィード設定)を参照してください。

ヒント

原稿1枚当たり5個以上の重なりを記憶させたい場合は、1度記憶させたあと、再度読み取って記憶させることで、次の読み取りから重なりを検出しないようにできます。

自動モード2

原稿に貼ってある紙片の長さが同じかそれよりも短い場合に、自動的に重なりを検出しないときに設定します。

重なりが検出された原稿を排出してから、読み取りが中止されます。

本動作モードで記憶できる重なりパターンは1個です。

動作モードを選択します。