紙分離力の調整
原稿が搬送されなかったり、原稿づまりが頻繁に発生したり、原稿が重なって搬送されたりする場合、次の方法で、原稿の種類に応じて紙分離力を調整して対処できます。
紙分離力を自動で調整する方法
次のどちらかの方法で、紙分離力を自動で調整するように設定します。
タッチパネルの「紙分離力調整」画面の「自動トルク制御」
画面は、次の手順で表示できます。
→「給紙 / 搬送」→「紙分離力調整」
Software Operation Panel
詳細は、紙分離力の自動制御の設定(自動トルク制御)を参照してください。
紙分離力を手動で調整する方法
紙分離力調整は、タッチパネルの「紙分離力調整」画面の「紙分離力」で設定します。
画面は、次の手順で表示できます。
→「給紙 / 搬送」→「紙分離力調整」
紙分離力調整は、次の5段階に設定できます。
設定値
紙分離力
原稿
期待できる効果
1
低い
紙同士の摩擦が低く分離しやすい原稿
原稿が搬送されなかったり、原稿づまりが頻繁に発生したりするのを防止
2
やや低い
3
中間(工場出荷設定)
4
やや高い
紙同士の摩擦が大きく分離しにくい原稿
原稿が重なって搬送されるのを防止
5
高い
電源投入直後は、「3」に設定されます。
通常は、工場出荷設定のまま使用してください。
なお、次のどちらかの方法で、手動で調整した紙分離力を記憶するように設定すると、次に電源を投入したときに記憶した紙分離力が設定されます。
タッチパネルの「紙分離力調整」画面の「紙分離力の記憶」
画面は、次の手順で表示できます。
→「給紙 / 搬送」→「紙分離力調整」
Software Operation Panel
詳細は、手動で調整した紙分離力を記憶する設定(電源切断時の紙分離力設定)を参照ください。
原稿が搬送されなかったり、原稿づまりが頻繁に発生したりする場合は、紙分離力を低めに設定します。
紙分離力を低めに設定している状態で、頻繁に原稿が重なって搬送される場合は、紙分離力を高めに設定します。
原稿が搬送されなかったり、原稿づまりが頻繁に発生したり、原稿が重なって搬送されたりする現象は、消耗品の磨耗や、搬送系のよごれなどによっても発生します。紙分離力を調整してもこれらの現象が改善されない場合は、消耗品の交換、またはスキャナー内部の清掃を行ってください。
紙分離力が高すぎると、原稿が破損する場合があります。
その場合は、紙分離力を低くしてください。
紙分離力を自動で調整するように設定した場合に、紙分離力を手動で調整すると、紙分離力が自動的に変更にされることがあります。
手差し・単送モードに切り替えている場合、自動トルク制御および紙分離力は無効になります。