スキャナー内部(ADF内部)の清掃(布による場合)

ADF内部は、少量のクリーナ F1をしみこませた布やクリーニングワイプで清掃します。

原稿の読み取りを繰り返していると、ADF内部に、紙粉やほこりがたまり、画像に影響が出たり、読み取り不良の原因となったりする場合があります。ADF内部の清掃は、目安として、原稿を10,000枚読み取るごとに行ってください。ただし、この目安は、読み取る原稿によって変わります。例えば、トナーが十分定着していない原稿の場合、より少ない枚数で清掃が必要となることがあります。

スキャナーを使用しているときは、ADF内部が高温になります。

ADF内部を清掃する場合は、電源を切断し、電源ケーブルをコンセントから抜いて15分以上待って、温度が下がってから清掃してください。

重要
  • ADF内部を清掃するときは、水や中性洗剤を使用しないでください。

  • クリーナ F1を大量に使用するとなかなか乾かない場合があります。少量を布にしみこませて使用してください。また、清掃箇所にクリーナー液が残らないようによくふき取ってください。

  1. ホッパーを上に移動している場合は、下段の位置に戻します。

    詳細は、ホッパー容量の設定を参照してください。

  2. スキャナーの電源を切断し、電源ケーブルをコンセントから抜いて、ADF内部の温度が下がるまで15分以上待ちます。

    詳細は、電源の切断を参照してください。

  3. 排出切り替えスイッチを上にスライドして、Uターン読み取りに切り替えます。
  4. 少量のクリーナ F1をしみこませた布やクリーニングワイプで、次の箇所を清掃します。
    ピックローラ(2個)

    ピックローラの表面をいためないように、ピックローラ表面を軽く清掃します。

    ピックローラの表面の溝に沿って軽く清掃します。特に黒い異物が付着している場合、給紙性能に影響が出ますので、清掃を十分に行ってください。ピックローラはスキャナーから取り外して清掃します。ピックローラの取り外し方法は、ピックローラの交換を参照してください。

    ピックローラの清掃
    セパレーターローラ(1個)

    セパレーターローラの表面をいためないように、セパレーターローラ表面を軽く清掃します。

    セパレーターローラの表面の溝に沿って軽く清掃します。特に黒い異物が付着している場合、給紙性能に影響が出ますので、清掃を十分に行ってください。セパレーターローラはスキャナーから取り外して清掃します。セパレーターローラの取り外し方法は、セパレーターローラの交換を参照してください。

    セパレーターローラの清掃
    ブレーキローラ(1個)

    ブレーキローラの表面をいためないように、ブレーキローラ表面を軽く清掃します。

    ブレーキローラの表面の溝に沿って軽く清掃します。ブレーキローラはスキャナーから取り外して清掃します。ブレーキローラの取り外し方法は、ブレーキローラの交換を参照してください。

    ブレーキローラの清掃
    フィードローラー/排出ローラー

    電源を投入してフィードローラー/排出ローラーを回転させながら清掃します。

    • 下側搬送部(フィードローラー:5か所×2個)

      下側搬送部のフィードローラーの清掃
    • 排出口部(排出ローラー:1か所×2個)

      排出口部の排出ローラーの清掃

    次の手順で清掃します。

    1. 電源ケーブルをコンセントに接続し、スキャナーの電源を投入します。

      詳細は、電源の投入を参照してください。

    2. タッチパネルで、 設定 「清掃 / 点検」「クリーニング」「クリーニングワイプ」の順に押します。

      「クリーニングワイプ」画面が表示されます。

      重要

      清掃中に、画像読み取り用アプリケーションからの読み取りは開始しないでください。

    3. 清掃する箇所によって、次のように操作します。

      • 下側搬送部のフィードローラーを清掃する場合

        ADFを開けます。

        詳細は、ADFの開け方を参照してください。

      • 排出口部の排出ローラーを清掃する場合

        ADFを半分以上(70°程度)開けます。

        詳細は、ADFの開け方を参照してください。

      ADFが閉じて、指をはさむおそれがあります。注意してください。

    4. タッチパネルで、「クリーニングワイプ」画面の[開始]ボタンを押すと、フィードローラー/排出ローラーが同時に一定量回転します。

      また、[開始]ボタンを押し続けると、フィードローラー/排出ローラーが連続して回転します。

      • 回転中のフィードローラー/排出ローラーに直接手が触れないように、注意してください。

      • タッチパネルで、「クリーニングワイプ」画面の[開始]ボタンを強く押すと、ADFが閉じて、指をはさむおそれがあります。注意してください。

    5. [開始]ボタンを押してフィードローラー/排出ローラーを回転させながら、少量のクリーナ F1をしみこませた布やクリーニングワイプを、フィードローラー/排出ローラー表面に押し当てて左右にこすり、フィードローラー/排出ローラー全域に対してよごれやほこりをふき取ります。

      特に黒い異物が付着している場合、給紙性能に影響が出ますので、十分にふき取ってください。

      なお、目安として、[開始]ボタンを7回押すと、フィードローラー/排出ローラーが1回転します。

    6. ADFを閉じます。

      詳細は、ADFの閉じ方を参照してください。

      ADFを閉じるときは、指をはさまないように注意してください。

      重要

      ADFが完全に閉じていることを確認してください。完全に閉じられていないと、原稿が搬送されない場合があります。

    ピンチローラー

    ピンチローラーの表面をいためないように、ピンチローラー表面を軽く清掃します。

    手でピンチローラーを少しずつ回転させながら、ピンチローラー全周を清掃してください。

    • 上側搬送部(ピンチローラー:5か所×2個)

      上側搬送部のピンチローラーの清掃
    • 排出口部(ピンチローラー:1か所×2個)

      排出口部のピンチローラーの清掃
    搬送路/シートガイド

    全体を軽く清掃します。

    ヒント

    搬送路に紙粉などが大量にたまっているときは、掃除機で吸い取ってください。

    • 上側搬送部

      上側搬送部の搬送路/シートガイドの清掃
    • 下側搬送部

      下側搬送部の搬送路/シートガイドの清掃
    ガラス

    軽く清掃します。

    ヒント

    ガラスがよごれていると、読み取った画像に縦線(縦筋)が出ることがあります。

    • 上側搬送部(ガラス:1枚)

      上側搬送部のガラスの清掃
    • 下側搬送部(ガラス:1枚)

      下側搬送部のガラスの清掃
    超音波センサー

    軽く清掃します。

    ふき取りにくい場合は、綿棒を使用して清掃してください。

    • 上側搬送部(超音波センサー:3個)

      上側搬送部の超音波センサーの清掃
    • 下側搬送部(超音波センサー:3個)

      下側搬送部の超音波センサーの清掃
    原稿検知センサー

    軽く清掃します。

    ふき取りにくい場合は、綿棒を使用して清掃してください。

    • 上側搬送部(原稿検知センサー:10個)

      上側搬送部の原稿検知センサーの清掃
    • 下側搬送部(原稿検知センサー:10個)

      下側搬送部の原稿検知センサーの清掃
    摩擦パッド(2個)

    軽く清掃します。

    摩擦パッドは、ホッパー台にあります。

    摩擦パッドの清掃
  5. 次のどれかの方法で、清掃のカウンターをクリアします。
    • タッチパネルの「清掃周期」画面(清掃時期がきたときに表示されます)

      [クリア]ボタンを押します。

      画面は、次の手順で表示できます。

      通知 メッセージ 「清掃周期」

    • タッチパネルの「枚数カウンター」画面

      「清掃後」の[クリア]ボタンを押します。

      画面は、次の手順で表示できます。

      設定 「スキャナー設定」「清掃 / 点検」「枚数カウンター」

    • Software Operation Panel

      詳細は、枚数カウンターのクリアを参照してください。