バーコードの仕様

DiectScanで検出できるバーコードの種類と検出条件を示します。

1次元バーコード

1 次元バーコード

例:Code 3 of 9

コード

キャラクターセット

チェックデジット

桁数

UPC-A

数字(0~9)

チェックデジットは検証され、誤りとなった場合は出力されない。

12(チェックデジットを含む)

EAN 8 (JAN 8)

EAN 13 (JAN 13)

数字(0~9)

チェックデジットは検証され、誤りとなった場合は出力されない。

8 または 13(チェックデジットを含む)

Code 3 of 9

  • アルファベット(A~Z)

  • 数字(0~9)

  • 記号(-.*$/+%)

  • スペース

チェックデジットは検証されず、チェックデジットを含んで出力される。

1 ~ 32(スタート・ストップコードを含まない) (*1)

Code 128 (EAN 128)

  • アルファベット(a~z、A~Z)

  • 数字(0~9)

  • 記号(!"#$%&'()*+,-./:;<=>?@[円記号]^_`{|}~)

  • スペース

  • 制御コード(すべてスペースに変換される)

  • ファンクションコード(<FNC1>~<FNC4>)

    • 先頭が<FNC1>から始まるバーコードの場合(EAN128)

      先頭のFNC1は出力しない。それ以降のファンクションコードは「_」(アンダーバー)に変換して出力する。

    • 先頭が<FNC1>から始まるバーコードではない場合

      <FNC1>~<FNC4>は出力しない。

  • スタート・ストップキャラクター(CODE-A、CODE-B、CODE-C)

  • コードセットキャラクター(CODE-A、CODE-B、CODE-C)

チェックデジットは検証され、誤りとなった場合は出力されない。

1 ~ 32(チェックキャラクターを含まない) (*1)

Codabar (NW-7)

  • スタート・ストップキャラクター(ABCD)

  • 数字(0~9)

  • 記号(-$/.+:)

チェックデジットは検証されず、チェックデジットを含んで出力される。

1 ~ 32(スタート・ストップコードを含まない) (*1)

ITF

数字(0~9)

チェックデジットは検証されず、チェックデジットを含んで出力される。

2 ~ 32(必ず偶数桁) (*1)

*1:

32桁を超えるバーコードを読み取る場合は、事前にバーコードが正しく認識されることを確認してください。

1 次元バーコードの検出条件

項目

条件

バーコードの縦幅

10 ~ 30 mm

バーコードの横幅(長さ)

300 mm 以下

バーコードの余白

バーコードの周囲 5 mm 以上

(ITF の左端および右端は、5 mm 以上か、細エレメント幅の 6 倍以上のどちらか大きい方)

バーコードの色

黒色

バーコードの下地色

白色

解像度

200 ~ 600 dpi

バーコードの角度

水平、垂直

細エレメント幅 / モジュール幅

  • UPC-A/EAN 8 (JAN 8)/EAN13 (JAN 13)

    300dpi以上の場合:0.264mm以上

    300dpi未満の場合:0.30mm以上

  • Code 3 of 9/Code 128 (EAN 128)/Codabar (NW-7)

    300dpi以上の場合:0.20mm以上

    300dpi未満の場合:0.30mm以上

  • ITF

    300dpi以上の場合:0.254mm以上

    300dpi未満の場合:0.30mm以上

太エレメント幅

14.0 mm 以下

(UPC-A/EAN 8 (JAN 8)/EAN13 (JAN 13)/Code 128 (EAN 128)では、最も太い(4モジュール相当の)エレメント幅)

キャラクター間ギャップ

  • UPC-A/EAN 8 (JAN 8)/EAN13 (JAN 13)/Code 128 (EAN 128)/ITF

    キャラクタ間ギャップは存在しない

  • Code 3 of 9/Codabar (NW-7)

    細エレメント幅以上で、1.52mmまたは細エレメント幅の3倍のどちらか大きい方以下

ヒント
  • バーコードが傾いている場合は正しく認識されない場合があります。

  • 同一の原稿を複数回使用すると、紙がよごれて認識精度が低下する場合があります。正しく認識しない場合や、紙がよごれた場合は、再度、新しい原稿に交換して使用してください。

  • 読み取り原稿が傾いている場合やバーコードの印刷状態によっては、正しく認識できない場合があります。事前に正しく認識されることを確認したあと、運用してください。

  • 読み取り性能が劣化した場合、バーコードを検出する範囲を小さくすることで、読み取り性能が改善することがあります。

  • 検出範囲に複数のバーコードが存在する場合、どのバーコードが検出されるかは不定です。

  • 検出範囲に複数のバーコードが存在する場合、バーコードが検出される順番は不定です。

  • バーコードの下地色や色が、白または黒以外の色の場合でも、認識できる場合があります。カラーのバーコードを認識させる場合には、事前にカラー原稿の読み取り設定を調整して正しく認識されることを確認したあと、運用してください。

  • バーコードが小さい場合は、バーコードの値に誤りが発生する場合があります。

  • 条件を満たしているバーコードをうまく読み取れない場合は、次の対処をすると改善することがあります。

    • 読み取り設定の解像度を高くする

    • 画像のノイズを減らす

      「読み取り設定」の「出力」の「JPEG圧縮」で、JPEG画像のデータサイズを大きくします。

    • バーコードがカラー(グレー)の場合は「二値白黒」、白黒の場合は「カラー」で読み取る

    • バーコードの印刷解像度を上げる(バーコードの印刷品質を上げる)

    • バーコードのサイズを大きくする

    • バーコードを印刷する原稿を、白色度の高い紙に変更する

  • チェックデジットをチェックしないバーコード種別について、チェックデジットありで運用したい場合は、認識した結果から、お客様自身で計算して検証してください。

  • チェックデジットをチェックするバーコード種別では、チェックデジットの検証で誤りとなった場合は出力されません。バーコードが認識されない場合は、チェックデジットが正しいかご確認ください。