手挿入で原稿を読み取りたいとき
原稿をまとめてセットして1枚ずつ読み取る「自動給紙モード」のほかに、手で1枚ずつ原稿を送り込む「手差しモード」があります。
通常、原稿を読み取る場合、セットした原稿がなくなると読み取りを終了します。手挿入の場合、セットした原稿がなくなると、指定した時間だけ次の原稿がセットされるのを待ちます。指定した時間内に原稿がセットされると読み取りを継続し、セットされないと読み取りを終了します。
この方法で読み取ると、原稿を1枚ずつ確認しながら読み取りできます。
手挿入は、次のような場合に有効です。
原稿に書かれている内容を確認しながら読み取る場合
原稿をまとめてセットして読み取ると、マルチフィードや原稿づまりが発生してうまく読み取れない場合
雑誌や新聞の切り抜きなど、まとめてセットできない原稿を続けて読み取りたい場合
手差しモードでは、ペーパープロテクション設定は無効となります。
手差しモード中は、一時停止機能([スキャン/一時停止]ボタン)は無効となります。
手差しモードには、次の2つのモードがあります。
- 単送モード
1枚の原稿を手挿入で読み取るモードです。
厚紙、封筒、2つ折りの原稿など、「自動給紙モード」では読み取ることが困難な原稿を読み取るのに適しています。2つ折りの原稿の場合は、折り目を先端側にしてセットしてください。
給紙部で原稿にかかる負荷を低減できます。
1枚の原稿を確実に搬送して読み取る用途に使用します。
紙分離力調整(5段階)の設定に関係なく、分離力が解除されます。そのため、「自動給紙モード」では原稿づまりとなる封筒なども読み取りできます。
- 連送モード
複数枚の原稿を、1枚ずつ手挿入で連続して読み取るモードです。
原稿挿入時に、誤って複数枚の原稿を差し込んでしまっても、原稿は分離されて1枚ずつ読み取られます。
複数枚の原稿を読み取るときに、1枚ずつ確認しながら読み取りできます。
複数枚の原稿を確実に搬送して読み取る用途に使用します。
「自動給紙モード」で読み取るときと同様に、紙分離力調整(5段階)の設定が有効になります。そのため、マルチフィード、ピックミス、原稿づまりが頻繁に発生する場合、紙を分離する力を調整して対処できます。