事前の注意

読み取る原稿の注意

読み取る原稿によっては、次のことに注意してください。

  • ノーカーボン紙は、ブレーキローラやピックローラを損なうような化学物質を含んでいるため、次のことに注意してください。

    • 清掃

      原稿づまりが頻繁に起きるときは、ブレーキローラとピックローラを清掃してください。

      詳細は、日常のお手入れを参照してください。

    • 部品の交換

      ブレーキローラとピックローラの寿命は、上質紙の原稿を読み取る場合に比べて短くなる場合があります。

  • 中質紙の原稿を読み取った場合、ブレーキローラとピックローラの寿命は、上質紙の原稿を読み取る場合に比べて短くなることがあります。

  • 原稿に貼り付けられた写真やメモ用紙が、原稿を読み取るときにブレーキローラやピックローラに接触すると、ブレーキローラやピックローラが傷つく可能性があります。

  • 写真などの光沢紙を読み取った場合、原稿の表面が傷つく可能性があります。

    原稿を傷つけたくない場合は、オプションのA3キャリアシートまたは写真キャリアシートを使用してください。

  • 光沢のある原稿を読み取った場合、LED光源の輝点が見えることがあります。

  • 半透明の原稿を読み取るときは、裏写りを防止するためにスキャナードライバーで「明るさ」を明るめに設定してください。

  • 鉛筆書きの原稿を読み取るときは、原稿に黒い跡が転写されてよごれる可能性があり、原稿送り不良の原因となります。

    できる限り頻繁に各ローラーを清掃してください。

    清掃方法については、日常のお手入れを参照してください。

  • 原稿が搬送されなかったり、原稿が重なって搬送されたり、原稿づまりが頻繁に発生したりする場合は、トラブルと対処方法を参照してください。

  • ADFで原稿を読み取る場合、すべての原稿は先端が平らでなければなりません。

    原稿先端のカールは次の数値を満たしている必要があります。

    原稿先端のカール

プラスチックカードの注意

プラスチックカードを読み取る場合は、次のことに注意してください。

  • 次の仕様のプラスチックカードを使用し、事前に搬送できることを確認してください。

    • タイプ:ISO7810 ID-1タイプに準拠

    • サイズ:85.6×53.98mm

    • 厚さ:1.4mm以下(エンボス付き可)

    • 素材:ポリ塩化ビニル(PVC)またはポリ塩化酢酸ビニル(PVCA)

  • ADF給紙シュート(フィーダー)に、セットできるプラスチックカードの枚数は、次のとおりです。

    • 厚さが0.76mm以下のプラスチックカード(エンボスなし)の場合は最大10枚まで

    • 厚さが1.4mm以下のプラスチックカード(エンボスなし)の場合は最大5枚まで

    ただし、プラスチックカードにエンボス加工(凹凸)が施されている場合は、1枚ずつセットしてください。


    プラスチックカードのセット
  • プラスチックカードの表面がADF給紙シュート(フィーダー)側(下向き)になるようにセットすることを推奨します。

  • 硬くて曲がりにくいプラスチックカードは、うまく搬送されない場合があります。

  • プラスチックカードの表面が油(手の脂)などでよごれている場合は、よごれをふき取ってから読み取ってください。

  • インプリンタを接続した場合は、プラスチックカードを読み取りできません。

冊子の注意

冊子を読み取る場合は、次のことに注意してください。

  • 次の仕様の冊子を使用し、事前に搬送できることを確認してください。

    • 厚さ:7mm以下

    また、パスポートの場合は、次の仕様のものを使用してください。

    • タイプ:ISO/IEC 7810 ID-3に準拠

    • サイズ:125×88mm(閉じた状態)

    • サイズ:125×176mm(開いた状態)

  • パスポートの増刷やVISAなどの貼り付け物により、冊子の厚みが7mmを超えるものは搬送できません。

  • 冊子は、見開きにしたときにページ数が多い方を下にし、見開きにしたページ(読み取り面)がADF給紙シュート(フィーダー)側(下向き)になるようにして、ADF給紙シュート(フィーダー)にセットしてください。異なる向きで読み取ると、原稿が傷ついたり、画像が縦方向に間延びしたりする場合があります。

  • 冊子は、まっすぐになるようにしっかり開いて、ADF給紙シュート(フィーダー)にセットしてください。しっかり開いていないと、搬送できない場合があります。

  • 冊子を読み取るときは、[Manual Feed]ボタンを押して、手差し・単送モードに切り替えてください。

    手差し・単送モードに切り替えずに読み取りを開始してしまった場合は、一度ADFを開閉してから、手差し・単送モードに切り替えてください。

    手差し・単送モードへの切り替えは、スキャナードライバーでも設定できます。

  • 各ローラーがよごれている場合は、原稿送り不良になったり、転写して冊子がよごれたりする原因となります。

    できる限り頻繁に各ローラーを清掃してください。

    清掃方法については、日常のお手入れを参照してください。

  • 冊子の表面または裏面が油(手の脂)などでよごれている場合は、よごれをふき取ってから読み取ってください。

  • 冊子をよごしたくない場合または傷つけたくない場合は、オプションの冊子キャリアシートを使用してください。

  • 冊子を見開きにしたページ(読み取り面)にVISAなどの貼り付け物がある場合は、オプションの冊子キャリアシートを使用することを推奨します。

  • 冊子キャリアシートを使用するときは、スキャナードライバーで、冊子キャリアシート用の読み取り条件を設定して読み取ってください。