原稿の重なり(マルチフィード)を正しく検出するための条件
マルチフィードとは、一度に2枚以上の原稿が重なって搬送される現象のことです。
原稿の重なりは、超音波センサーや原稿の長さの違いで検出します。
正しく検出するには、次に示す条件が必要です。
- 超音波センサーで原稿の重なりを検出する場合
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原稿の厚さ:27~413g/m2(23~355kg/連)(0.033~0.50mm)
原稿の中心線をはさむ35mmの領域に、穴を開けないでください。
穴を開けてはいけない領域の図1を参照してください。
原稿の中心線をはさむ35mmの領域に、のりなどの接着剤でほかの原稿を貼り付けないでください。
穴を開けてはいけない領域の図1を参照してください。
- 原稿の長さの違いで原稿の重なりを検出する場合
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同じ長さの原稿をADF給紙シュート(フィーダー)にセットしてください。
原稿の長さのばらつき:1%以下
原稿の中心線をはさむ35mmの領域に、穴を開けないでください。
穴を開けてはいけない領域の図1を参照してください。
- 超音波センサーと原稿の長さの違いの両方で、原稿の重なりを検出する場合
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同じ長さの原稿をADF給紙シュート(フィーダー)にセットしてください。
原稿の厚さ:27~413g/m2(23~355kg/連)(0.033~0.50mm)
原稿の長さのばらつき:1%以下
原稿の中心線をはさむ35mmの領域に、穴を開けないでください。
穴を開けてはいけない領域の図1を参照してください。
原稿の中心線をはさむ35mmの領域に、のりなどの接着剤でほかの原稿を貼り付けないでください。
穴を開けてはいけない領域の図1を参照してください。
この条件は、原稿がピックローラの幅の中央(左右対称)にセットされていることが前提です。
超音波センサーで原稿の重なりを検出する場合、プラスチックカードのような厚い原稿を読み取ると、常に原稿の重なりが検出されます。
このような場合は、次のどれかの設定で読み取ってください。
インテリジェントマルチフィード検出機能を使用する。
超音波センサーで原稿の重なりを検出する設定を無効にする。
手差し・単送モードで読み取る。
原稿によっては、原稿の重なりの検出精度が低下する場合もあります。
搬送方向で、原稿の先端から約30mmは、原稿の重なりを検出できません。
穴を開けてはいけない領域の図1の領域で、原稿の重なりを検出しない範囲を、タッチパネルの「マルチフィード検出範囲」画面で設定できます。
「マルチフィード検出範囲」画面は、次の手順で表示できます。
→「スキャナー設定」→「給紙 / 搬送」→「マルチフィード検出範囲」
Software Operation Panelの場合は、原稿の重なり(マルチフィード)検出に関する設定を参照してください。