マルチフィード検出範囲の指定(マルチフィード原稿チェック領域指定)

「重なりを検出(超音波)」を設定した場合だけ次の設定があります。

  1. 画面左のリストから「装置設定2」「マルチフィード原稿チェック領域指定」をクリックします。

    画面内の「選択範囲」チェックボックスをチェックします。

    選択範囲
  2. 検出範囲を指定します。

    検出範囲

    説明

    選択範囲

    次の図にある薄桃色の検出範囲を指定するために、チェックします。

    検出範囲

    この画面で設定する内容を有効にする場合はチェックします。有効にしない場合はチェックを外します。チェックを外すと、開始位置=0終了位置=0となり、全範囲についてマルチフィード検出が行われます。

    この条件は、原稿がピックローラ幅の中央(左右対称)にセットされていることが前提となります。

    無効(左/中/右)

    指定した範囲についてマルチフィード検出を行いません。

    有効(左/中/右)

    指定した範囲についてマルチフィード検出を行います。

    開始位置(左/中/右)

    範囲指定の開始位置を、原稿の先端からの長さで示します。

    設定可能範囲:0~510mm、2mm刻み、開始位置<終了位置

    終了位置(左/中/右)

    範囲指定の終了位置を、原稿の先端からの長さで示します。

    設定可能範囲:0~510mm、2mm刻み、開始位置<終了位置

    ヒント
    • 開始位置=0、終了位置=0に設定した場合、無効/有効に関係なく、全範囲についてマルチフィード検出を行います。

    • 原稿の全範囲でマルチフィード検出を無効にしたい場合は、指定モードで「無効」をクリックし、開始位置=0、終了位置原稿長さに設定してください。

    • 開始位置が、原稿長さよりも大きな値に設定されると、「無効」の場合は、原稿長さ全域が検出範囲となり、「有効」の場合は、マルチフィードが無効になります。

    • マルチフィードを検出するには、8mm以上の長さが必要になります。

      有効範囲を指定する場合は、終了位置-開始位置6mmになるように設定してください。

    • 次の方法でも開始位置、終了位置を設定できます。

      • 設定領域を示す画面上で、マウスをドラッグして方形領域を作成する。

      • 設定領域を示す画面上で、開始位置/終了位置を示すハンドルをマウスでドラッグする。

設定例1:

次の場合の設定例について説明します。

  • 指定位置:左

    選択範囲=無効、開始位置=50mm、終了位置=200mm

  • 指定位置:中

    選択範囲=有効、開始位置=50mm、終了位置=200mm

  • 指定位置:右

    選択範囲=無効、開始位置=50mm、終了位置=200mm

マルチフィード

薄桃色の範囲だけマルチフィードが検出されます。

設定例2:

次の場合の設定例について説明します。

  • 指定位置:左

    選択範囲=無効、開始位置=0mm、終了位置300mm

  • 指定位置:中

    選択範囲=有効、開始位置=0mm、終了位置=0mm

  • 指定位置:右

    選択範囲=無効、開始位置=0mm、終了位置=0mm

マルチフィード

薄桃色の範囲だけマルチフィードが検出されます。

ヒント

原稿の重なりを検出する場合、密着した原稿(のり付け、静電気による貼り付き)では、マルチフィード検出率が落ちる場合もあります。

設定例3:(悪い例)

次の場合の設定例について説明します。

  • 指定位置:左

    選択範囲=無効、開始位置=310mm、終了位置=400mm

  • 指定位置:中

    選択範囲=有効、開始位置=320mm、終了位置=450mm

  • 指定位置:右

    選択範囲=有効、開始位置=100mm、終了位置=102mm

マルチフィード

検出範囲(長さ)が8mmに満たないため、正しくマルチフィードを検出できません。